愚者のニュース

IT関連を中心にニュースの紹介をしつつ思ったことを気の向くままにつづっています。

「画像ちゃんねる」逮捕事件の核心はプライベート保護ではないか? / デジタルARENA

「画像ちゃんねる」逮捕事件の核心はプライベート保護ではないか? / デジタルARENA
色々と気になるところの多い記事だったので紹介。

管理者が責任を問われたのは、投稿された画像をそのままにし、不特定多数に閲覧させたことによる。このため、管理者は取り調べに対して、「投稿したほうが悪い」と容疑を否認しているとのことだ。

 こうした理屈が裁判で認められるかというと、特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(通称:プロバイダ責任法)に関連する難しい議論がありそう。

警察が捕まえた時の理屈が通るなら、レンタルサーバで問題の画像を公開してもレンタルサーバを運営している会社の経営者が捕まるんだよね?投稿された画像をそのままにしってあるけど、チェックした上で残してあったって事?そして、その画像がまずいっていう理由は誰が決めたの?この辺がハッキリしないと、誰が悪いのかさっぱりわからない。

 世間に公開すれば“わいせつ”とされる写真でも、当人同士が楽しむのであれば“趣味の範囲”としか言えない。たとえそれらがファイル共有ソフトによって流出したとしても、公開する仕組みがなければダメージは少ない。警察は、画像の掲示板を規制することがプライバシーの保護につながると考えているのだろう。

プライバシーの侵害の恐れのあるものは面倒だからまとめて排除してしまえって考えはよくない。もっと、論理的な制度を考えなくては文化的・現代的な人間とは呼べないのではないだろうか。もちろん、こんな事言ってる私だって面倒だから排除に似たようなことを言う事もある。しかし、それはやはり間違いであって、面倒だから全部ダメと言うのは、相手に理解してもらえない場合の最終手段であるべきなのではないでしょうか。また、アップしてはいけない画像と言うのもしっかりと基準が無いと、画像掲示板はよくわからないけど危ないから辞めようといった感じでなくなると、困る。面白い画像や何かの説明のための図解、自分の描いた絵等、そういったものを自分でサーバーなどを借りることなくアップロードして見てもらう事ができる。ネットをよく使わない人にはわかりにくいのかもしれないが、大きな娯楽の一つであったり、ネットを通じてのコミュニケーションであると便利な物だったりするのである。警察は権力があるのだから、もう少し慎重に動いて欲しい。潰すのは簡単だが、一度潰した物が復帰するのは大変難しいのだから。