グーグル、YouTube不法コピー防止ツールを発表:ニュース - CNET Japan
なんだか、随分と著作権者よりの記事と言う印象。と言うよりは、著作権者の反応がメインの記事。
著作権者の言い分
「Googleが自らの責任を果たし、著作権を侵害しながら利益を得るやり方を終らせようとしていることを嬉しく思う」
フィルタリングシステムを導入したからといって訴訟が終結することはない
すでに違法コピーされ、YouTubeに投稿されたクリップについて、Googleには損害賠償を支払う義務がある
んー、新しい物を作るにあたっての損害という事で収めてくれませんかねぇ…どうせ、対した損害受けてないでしょうに。
○YouTubeに対する最初の著作権侵害訴訟を起こしたジャーナリストのBob Tur氏
著作権者にとっては、平手打ちを見舞われた気分だろう。われわれがあなたのコンテンツを侵害してしまうことのないよう支援してください、あなたの著作物のコピーを全部提出してくれれば残りの作業をやりますから、と言っているようなものだ
これはしょうがないでしょう。Googleが見て勝手に判断を下すわけにはいかないもの。アメリカでもそうなのかはわからないが、著作権は親告罪で、著作権者が構わないと思えばそれでいいのだから。と言うか、親告罪じゃなかったら怖くて何も出来ないよ。
○法律事務所Proskauer Roseの弁護士Lou Solomon氏
フィンガープリントを用意して、クリアリングハウスをサーチするだけで済む話だ。ビデオにフィンガープリント技術を用いている会社はたくさんある。コンテンツのコピー全体を手に入れる必要などない
テレビなどからアナログコピーされたら終わりですね。著作権者がそれで構わないならそれはそれでいいでしょうが、全ての著作権者にこれを導入させなくてはならないのは大変なのでは?この方法は併用として使うのはいいけど、これだけで解決するのは無理。
※フィンガープリント
日本語に直すと「拇印」や「指紋」という意味で、電子メールの内容やデジタル証明書などが改ざんされていないことを証明するデータ。
フィンガープリントとは 【finger print】 - 意味・解説 : IT用語辞典から抜粋。
もちろん、グーグル側も微妙な部分があるのは確か。
映画制作会社などのコンテンツ所有者がまず最初にコンテンツのコピーをYouTubeに提供
コンテンツ所有者は、YouTubeに映像を提供する際に、そのコピーを他者がアップロードするのをブロックするか否かを指定
YouTube映像IDシステムはすべての映像をアップロード時に自動検査し、コンテンツ所有者に提供された著作権保護コンテンツの視覚的な情報データベースとのマッチングを試みる。一致が検出された場合は、システムはコンテンツ所有者が指定したポリシーに従ってその投稿をブロックするか、許可するか、または広告を付加する。広告を付加した場合にはその収入はコンテンツ所有者と分配される。
大体、こんな感じ。コピーをYouTubeに提供しなければチェック出来ないとの事。これは確かに現状ではどうしょうもないかなと言った感じ。何と一致するかの大本がなければ判断できませんからね。
ニコニコの真似になりますが、一度削除した動画もマッチングのデータベースに登録しておけば、よりよくなると思います。そうすれば、著作権者は大元を登録していないけど、一度削除願いを出したと言う場合は、自動的に削除されるようになるのですから。
MADの類の扱いはどうなるのか、少し気になるところです…。マッチングに引っかかったらアウトなのかな?元々、グレーなゾーンとはいえ、MAD文化がなくなるのは寂しい物があります。そもそも、MADによって著作権者が不利益を被る事はそうそうないのですから…。