そもそも正義なんて存在しない。

正義なんてなくなってしまえばいいのに――「L change the WorLd」感想 - 遥か彼方の彼方から
正義や善って結局どこかの誰かが無理やり定めたもの以外の何者でもない。じゃあ、それを取っ払ってしまえば何とかなるのか?それはきっと違う。
多くの人の間で”共通の正義”を共有できるからこそ、世界は混沌とせずに何とかやっていける。共通の正義同士の考えが合わなくて争いが起こることはある。今まで人類の起こしてきた戦争と言う物はどちらも自分が正しいと思って戦っている。”共通の正義”同士が合わなくて戦う事になる。
もしも、共通の正義がなくなったらどうなるのだろうか?それはたぶん、動物と同じように、個々がそれぞれの力のみを頼りに生きていく事になる。
”共通の正義”ごとにまとまるからこそ、個が個の力のみならず群としての力を発揮できる。それでは個を集めるにはどうしたらいいだろうか?自然界と一緒で何もない状態で放っておけばひたすらに拡散していくだけである。拡散を止めて、何かを集めるには力が要る。定義された正義と言うのはその人を集めるための力として必要な物なのではないだろうか?
という事は、全ての人で”共通の正義”を共有できればいい、という事になる。ビートルズのImagineのような世界。しかし、その実現は難しいことだし、争いから生まれるものもある。市場と言うのは、争いがあって初めて成り立っているものである。お互いの競争が無ければ、一体どのように技術や文化が進歩していくだろうか?
結局は人が人であろうとする限り、人が進歩を求める限り、”共通の正義”はなくならなくて、”共通の正義”同士の争いも無くならない。人が動物のように個々の生き物として完全に独立するか、完全に一つの”共通の正義”を作り上げるかしなければ争いと言うのはなくならないのだ。