愚者のニュース

IT関連を中心にニュースの紹介をしつつ思ったことを気の向くままにつづっています。

複数人でのゲーム製作経験者から一言。

ゲーム製作活動停止のお知らせと、それまでの経緯と、今後の展望 - 遥か彼方の彼方から
実は、完全には出来上がってないのですが、既に軌道に乗っていて馬鹿みたいな拡張を考えたりしない限り完成は難しくない段階まで到達してから後輩に託してきたのでとりあえず経験者と言う意味では間違ってはいないでしょう。そして、そんなプロジェクトのリーダーをやった自分から助言を。聞く聞かないはご自由に。

まずは完成させる

まず、小さな物でいいから複数人で作るという経験をこなしてみましょう。シナリオが足りないとか、絵がなかなか出来ないとか、それはクリアしなければいけない課題かもしれませんが、最初は自分たちの出来る範囲で、完成させるという手順を踏みましょう。それが出来なくて失敗したプロジェクトを何個か見ています。義務ではないプロジェクトは特に失敗しやすいので、一つの経験として簡単な物をこなすのはとても大事です。
もちろん、成果物を晒すというのは大切な事ですが、それ以上に大切なのが、自分たちの出来る範囲でまず何か作ること。
最初はシナリオが簡単な物だっていいじゃないですか。簡単な物すらできなかったら、別ジャンルだっていいじゃないですか。拘ることも大事ですが、あえてこだわりを捨てるのが必要な場合もよくあります。

リーダーがともかく引っ張る

リーダーと言う引っ張る存在が居なければ集団と言うのは全然動きません。リーダーになった人が、これでもかと言うぐらいにあれやろうこれやろう、ここはこうしたほうが、どんどん口を出していくべきです。もちろん、それ以外のところや、話すときの口調も大事で、やりすぎて反発を買うようではダメです。この辺はバランスよくやりましょう。しかし、指示が無ければ動かないというのは肝に銘じておくべきです。全ての人が考えて動く、それは勿論素晴らしい理想ですが、理想と現実は往々にして違ってくる物です。

企画は詳細が決まるまでは出来る限り頻繁に。

実際に作業が始まれば、週に1回程度集まって、状況確認などでもいいのですが、企画段階では出来る限り早く打ち合わせをして詳細まで決めておく。そうしなければなかなか長続きはしません。

その他スケジューリングや人をまとめることに関して

これは一番いいのは、書店で仕様書の本を読んだり、プロジェクトマネージメントの本を読むことだと思います。自分はあんまり買わなかったうえに買ったものも今手元にないので、どれと言えないのですがひたすらに立ち読みとかでもいいので多く読んでみましょう。どういう事がきっかけで失敗するのかとか、どういう事が重要なのかとかそういうのが分かってくると思います。
ゲーム製作だしとか、まだ学生だしとか関係ありません。ガンガン読みましょう。リーダーシップの取り方の本とかでもいいと思います。ビジネス書って結構面白いですよ。

今回の場合について考える

現在、「COSMOS」はシナリオ担当が居ないに等しい状態に思えます。勉強しなくてはならない、だから完成させられない。もちろん、目標に向かって勉強して達成するのもいいでしょう。しかし、企画書がある状態、期限を守るといった考えをもう少し根付かせるために、何個かもう少し規模の小さい(と言うよりは、詳細なシナリオが無くても大まかなシナリオがあれば出来る)ゲームを作ってからの方がいいかもしれません。大まかなシナリオを作れば、シナリオの構成の勉強ぐらいにはなるでしょうし。
もちろん、目標の一つとしてノベルゲームを作るのならばそのためにシナリオを何とかする手段を考えなければならないですが、今居る人材で出来る範囲で作るといった事をしてみるのはどうですか?
複数人で作るというのは、楽な面もありますが大変な面もかなり多くあるというのが自分がやっていて思ったことです。

最後に

とまぁ、思いつく限り適当にずらずらと書きましたが、何か役に立つ物があれば幸いです。一経験者として応援しています!