愚者のニュース

IT関連を中心にニュースの紹介をしつつ思ったことを気の向くままにつづっています。

深く考えないで捨てるように書く - 優れた読み手(from白い戯言)

色々思ったので、つらつらと書いてみる。
まず、文章と言うのは、書かれた時点ですでにその人の考えや思いを表現しきれていないと思う。もちろん、そこには書き手の文章能力の欠如もあり、文章能力を磨けばより表現が上手くなるとは思うが、どんなに極めてもそこには表現しきれない何かがあると思う。そこで、その文章を読んだ人はその何かが欠けた文章を読み、自分の中に何かを吸収するだろう。この時、欠けている物は読み手が補完する。そして、書き手の持っていた何かを再現するのには、書き手がその文章を書いた経緯や無意識中に隠れた経験を直接でも擬似でもいいから体験している必要がある。更に、その文章を読んだ時にその体験を思い出さなくては完全な再現とは出来ない。逆に言えば、同じ経験をした上でその経験を基に欠けた何かを再現する事ができれば完全に読み取る事ができるのだろう。だが、それはもはや偶然のレベルだ。
しかし、そのような読み取り方が出来なくても、我々は何らかの物を読み取る事ができる。完全な読み取りとは程遠いかもしれないけれども、文章を読んでいろんな知識を得て、できれば色んな実体験をして…。そうして色んなものを自分の中に蓄えていきたい。